採用ページへ戻る

らくだ不動産の地域エージェントとして兵庫エリアで活躍されている奥田 博章さんに不動産業界へ就職したきっかけや、らくだ不動産の印象について副社長執行役員の山本がインタビューしました。

『兵庫エリア』不動産エージェントパートナー・インタビュー 奥田 博章さん「地場の業者の立ち位置を変えていきたい 、それを変える一つの手段が不動産エージェントサービスだと思うんです」


奥田 博章

おくだ ひろふみ

阪神淡路大震災の発生した平成7年に不動産業界に入る。地場業者で下積みした後、大手不動産仲介業者に転職し、店舗責任者経験を経て平成22年に独立開業。
行政書士資格を活かして「行政書士アドヴァンス法務事務所」と「アドヴァンス不動産株式会社」の両代表として精力的に活動中。「公益社団法人全日本不動産協会兵庫県本部」の常務理事を兼務。
空き家の市民相談や不動産トラブルの苦情相談の実績多数。

【保有資格】
宅地建物取引士/行政書士/賃貸不動産経営管理士



F1レーサーの夢破れて不動産業界へ

ーー不動産業界へ就職したきっかけ、経緯を教えてください。

僕自身、高校生の頃に普通の進学校というか、真面目な学校に行ってたんです。当時、19 89~90年に空前のF1ブームがあって、その時に突然レーサーになりたいと言い出しまして。それで高校を中退するって言ったんですけど、なんとか高校だけは出てくれと親に言われて。高校卒業後、大学に進学せずカートレースの道に進んだんです。でも割と早々に19歳、20歳ぐらいで夢破れて。そこから大学にもう一度入り直す選択肢もあったんですが、家族ぐるみでお付き合いしていた知人が不動産業者をやっていて、その方に「どうせもう一回大学行くんだったら宅建取りなさい」と勧めていただいて。それがきっかけで平成6年に20歳で宅建を取ったんです。その直後に阪神淡路大震災が起こって。ぐちゃぐちゃの神戸の状況の中で、芦屋で小さい不動産屋に就職しました。大学に行くか、宅建を取って不動産業界に入るかの選択肢の中で、どっちが良かったのかは分からないんですが、不動産業界に入ったっていうのが最初ですね。

ーー今のお話だけでもすごく掘り下げて聞きたくなります。

アルバイトをしながらレース活動をしていて。F1の夢が破れて借金を抱えたので、肉体労働に従事した期間っていうのが何年かありましたね。工場勤務をしたり、トラックドライバーになったり、警備員になったりとか。そういったことを繰り返して、当時は結構体格もよかったですね。

ーー今とは想像もできないような。

そうです。今はもう本も持てないぐらい(笑)

ーーガテン系だったんですか?

ガテン系でしたね、もうがっつりと。ただ、ちょっと違和感があるというか、自分の適性と のギャップを少し感じてたんですよね。それが営業だったかどうか分からないんですけれども、偶然不動産に勧められて入ったっていう感じですね。

とにかくお客さんに嘘つくな、誤魔化すなという教えが礎に

ーー不動産業界で働いてみて感じたこと、印象に残っていることはありますか?

そうですね。その当時もそうですし、それから今に至るまでずっと思ってることではあるんですけど、不動産業界って言葉が悪くなってしまうんですけど、ピンキリの業界でしてね。幅がすごい広い業界だって最初やっぱり思ったんですよね。悪質な業者さんっていうのも多い業界ですし、片や社会的に信頼がある上場企業もたくさん参入してるっていうことに関してはギャップというか。

ーー玉石混合みたいなのって今も変わらないですもんね。

ですね。

ーー多分参入障壁が低いってのはやっぱりありますよね、そういう意味では。 そんな中で、奥田さんが独立に至るまで、何社不動産会社を渡り歩かれたんですか?

私は一番最初に地元の芦屋の業者で5年半修行をして、その後、大手のところに。当時は高卒OKで即戦力求むみたいな時代で、応募して入ったのが二社目ですね。そこで9年ほど管理職経験を含めて修行というか、そこで売買の経験をして、それから独立をしました。

ーー実際その当時、不動産取引や業界全体に対してどんなことを思われてましたか?

私が一番最初に業界に入った時は、賃貸を担当してたんです。会社としては売買もやってたんですけれども。そこの社長さんが地場の業者でもどうやって大手と遜色ないように取引して、お客さんから信用されるかっていうことをすごく意識してる方だったんで、めちゃくちゃ厳しかったんですよ。本当にシンプルなところで言えば嘘をつくなと。これはやっぱりずっと共通して当たり前のことなんですけれども、とにかくお客さんに嘘つくなと、誤魔化すなということをかなり厳しく教えられて。それがやっぱり本当にありがたかったなと思うんです。例えば、キックバックをもらうなとか、お金をもらってその人の都合のいいように使われるようなことを絶対するな、そこは誇りを持って断れと。それが本当に礎のような部分があって。

ーー不動産業界で素晴らしい人格者の方ですね。

そうですね。お客さんに対して自分の会社をどうブランディングするかっていうことをとても意識しておられて。やっぱり地場なんで、会社の規模感では魅せられないっていうことは、人なんだよっていうところを5年半、めちゃくちゃ意識させられました。

常に顧客に対してベストな提案ができる環境か

ーー大手に転職して管理職にもなれて順風満帆の中、どうして独立しようと思ったんですか?

そうですね、そんなにトップセールスするようなタイプではなかったんですけれども、すごく恵まれていて6年ぐらいで管理職になれたんですけど、折しもリーマンショックが起こってですね。それ以外にも僕自身がやっぱり大手特有な動き方がいろいろ合わないところがやっぱりあって。この際だから独立しようかなって。全然考えてなかったんですけれども、ただ、その時にちょうど行政書士の資格を数年前に取っていて。一回リセットして不動産から離れようっていうことで、最初は行政書士のみで開業したんですよね。やったことないのに。開業したのも不動産屋じゃなくて、行政書士として開業したってちょっと変わってるんですよね、いろいろ。

ーーなんか巡り巡って自分が一番やりたいところの形で落ち着くんだなって、そこにたどり着くんだなっていうのをすごく感じます。 私もらくだ不動産に入るまで大手の企業も多かったんですけど、やっぱりしがらみというか。あれやっちゃいけないとか、これをやらなきゃいけないとか。そういうのは多いですよね。

常に顧客に対してベストな提案ができる環境かというと、自分はそうじゃないと思っていてもね。会社のこととか、会社はこうしてほしいって言われると、それをやらなきゃいけないとか、いろんなしがらみがやっぱりありましたよね。ただ、大手だから、石橋を叩いたりとかっていうのは当然だし。社会的な使命・責任を帯びてるという意味では、まあ当然かなとは思う部分と、命題はすごく綺麗なことを会社からもらってるけれども、やっぱそうはいかないっていう部分とのまあ戦いっていうのがあって。しんどいなっていうのはシンプルに僕自身はどこかにありましたね。

縛りがないことが依頼者の安心につながる

ーー奥田さんとは不動産仲介透明化フォーラム時代からのお付き合いですよね。当時弊社の風戸と村田が不動産仲介透明化フォーラムの地域エージェントをどんどん広げていく活動をしていたわけですが、その二人への印象や改めてらくだ不動産に参画しようと思ったきっかけを教えてください。

本当に風戸さんって、もう何十年後かに「あの人がこういうことをして業界が変わったよね」っていうような、もちろんらくだ不動産や長嶋さん、大西さん、山本さん、皆さんがそうなっていくような方々だと思うんですね。風戸さんは特にそのアイコン的な方だったんですよ。こんな綺麗なことを本気で思ってんねんなみたいな。実はそう言ってても、中は違うのかなと思って目の奥を見てもほんまに考えてるぞみたいなね。すごい変わった方なんですよ。素晴らしい意味でね。その方が売却専門のエージェントっていう、まさに今我々がやっている不動産エージェントサービスの原型に近いものの売却版というところをされていて、すごく面白いなと。もちろん会社として参画するのに商材として面白いなっていうのはあったんですけども、その考え方がすごく合うなっていうのがあったんです。ただそういう意味で言うと僕みたいな者が風戸さんのようなクリーンすぎる人のところでついていけるのかなっていう不安を払拭してくれてた存在が、村田さんだったんです。村田さんの人間味が溢れてて、偶然、行政書士の資格を持っているというようなところであるとか、彼の存在が大きかったんですよね。風戸さんの夢というか、壮大な目標・ビジョンを現場レベルで村田さんが不動産業界の風習とかと戦いながら思考錯誤をしてやっているというところを見て。そういった村田さんの存在はすごく大きかったなと思いますし、もし村田さんがいなくて風戸さんだけから声をかけられていたら、断っていたかもしれないです。それぐらい風戸さんのすごいところに自分自身がどこまでついていけるのかっていうのが、村田さんが頑張ってるじゃんみたいな。村田さんが今回もいてくれたんで、僕もやれるかなっていうのがあって、らくだ不動産に入ったっていうのはありますよね。その中で風戸さんだけでなく、このイズムを持った人たちが量産されていってるのを今もずっと感じながら一緒にやってます。

ーー今のらくだ不動産のやり方って何も知らない方から見るとすごくクリーンで、ちゃんと納得もできるようになってると思うんですけど。一方で本当に良くない会社は消費者の皆さんが傷つくことってあるんだよっていう不動産業界の闇を実体験で話せるのは、結構強い武器だなと思うんです。私自身も実際大手企業にいた時、やっぱりある程度一定の望まない仕事をやったことがあって。ある意味反省の念も込めて世の中を良くして行かなきゃなという気持ちにならせてくれるっていうのは私も感じてる部分です。

全くその通りで。大手さんと競り合う中で媒介契約をいただく時に一番説得力のある会話ってやっぱりそこなんですよね。以前自分はこうやっていたと。そこにジレンマがあって、今はそうじゃない動きが自分でやってるからできるんだということは、お客さんにとってはすごく刺さる話なんですよね。だから全然その会社がこう言うから、上司がこう言うからとか、らくだ不動産の本部がこう言うからとか、そういったことの縛りはないんだよということが、依頼者の安心につながるかなっていう思いですね。

ーー何もないことが最大の武器ってことですね。

マニュアルもないじゃないですか。らくだ不動産では最初に目線を合わせるだけで、どう考えてるかっていうまさに今話してるようなところのヒアリングをやって、この人大丈夫だよね、同じ考えだよねっていうところが確認できればあとよろしくみたいな。そういうやり方ですよね。

ーーそうですね。マニュアルやゴールが設定されてる仕事にあまり面白さを感じないなと個人的に思っていて。多分奥田さんと私が同じ方をコンサルティングして売却の結果に導いたとしても、プロセスとか全然違うと思うんですよね。だから面白いってのも正直あるかなと思っていて。ユーザーサイドもじゃあ誰を選べばいいのか、自分に合うのは誰だという観点で選ぶのが、人生において何度も経験できるものではない不動産取引を楽しめることじゃないかと思うんです。その経過も含めて一緒に楽しめるっていうのは実はすごく大事じゃないかなと思いますよね。

奥田さんがらくだ不動産に参画されて2年以上…3年近くになりますが、らくだ不動産の地域エージェントになって働き方や気持ちなど、何かこれまでと変わったなと感じることはありますか?


幸いなことに、自分自身がこうありたいとか、こうやった方がいいというようなところをそのまま出せば、らくだ不動産のエージェントとして普通にできるということが私の場合はあったので。ある程度、いい年して、さっきの望まない仕事じゃないですけど、本当にリアルにそこに価値観を持ってやってきた人が、いきなりこの「らくだ不動産」というブランドでマインドをガラッと変えて活躍できるかというと難しい面はある。らくだ不動産を背負ってるからこうしないといけないっていうのは、なかなかしんどいというか、難しいと思うんですよね。だから我々が普通に話してるようなことへの共感がないとなかなかできないのかなと思うんですね。

らくだ不動産にマニュアルはないけれど、システマティックにできてる。親会社のさくら事務所のインスペクションやいろんなサービスをどんどん出していってるっていう部分がある。それって多分僕一人とか地域のエージェントが一人でやっててもできないと思うんですよね。だからそこはシンプルにすごいなと。考え方は一緒なんですけど、システムはらくだ不動産がどんどん作ってくれて。商品もどんどん開発してくれるんで、すごく楽をさせてもらってるなと思いますね。

ーーそうですよね。私も不動産エージェントになって常に意識しているのが、不動産エージェントが理想だよねって掲げるだけではなくて、我々が何をしなきゃいけないのか、常に時代に合わせて進化させていくことなんですよね。この動きをやめてしまったら多分、不動産エージェントの考え方が今後発展していくこともないでしょうし。そこはすごく強く意識していて。その中で新しいものをどんどん見つけて世に売り出して、トライアンドエラーで、エラーが大半だとは思うんですけど。奥田さんがおっしゃった通り、らくだ不動産に合わせようって思う方って多分合わないんですよね、もうその時点で。

はい、そうだと思いますね。

常に正直に、まっすぐに

ーー奥田さんが不動産エージェントとして大切にしていることは何でしょうか?

そうですね、やっぱり常に正直に対応することですね。この不動産業界って、すごくお金の匂いを嗅ぐ人たちが多い業界だなっていうのを思ってるんですよね。それが是とされてるというか、消費者だけが煮え湯を飲まされたりして。とにかく自分の中で、そのお金の匂いを嗅いでお金に支配されて動かないこと。手数料、コミッションが入るから、今そのお客さんにとってどうかっていうことを無視して進めたらだめだと思うんです。やっぱりきちっとしたことを続けて、しっかり経営や生計が成り立っていれば、お金の匂いに惑わされることはないんですよね。だからきちっとしたことやって、きちっとしたコミッションをいただいて。これもお金の匂いを嗅いでた人が、「これからは嗅がないようにしましょう」みたいなのはなかなか難しいと思うんで。そういったことも普通にやってこれてる方でないとしんどいのかなと思いますし。僕自身は仕事を常に頑張らないとお金で動いてしまうようになるんじゃないかっていう風に、恐怖感を持ちながらやってますね、ずっと。

ーー正直であり続けることを保つために、経営や生計がうまく立てて、自分が幸せになって、他の人にも幸せを分け与えて、それがまた正直な気持ちを生むっていうスパイラルになるってことですかね。

そうですね。正気を保っていたいって、もしかしたら長嶋さんと大西さんと最初に会った時にも言ったかもしれないんですけれど。正気を保つなんて当たり前なことを何言ってんだってね、他の一般のお客さんは思うかもしれないですけど。正気かって思わされるようなことがあるわけじゃないですか、この業界で。だからその中で自分は正気で普通に当たり前に、そのお客さんが当たり前に思うことを普通にやると。正気を保つということをしていきたいなっていうのがありますよね。そうですね。正気を保っていたいって、もしかしたら長嶋さんと大西さんと最初に会った時にも言ったかもしれないんですけれど。正気を保つなんて当たり前なことを何言ってんだってね、一般の方は思うかもしれないですけど。正気かって思わされるようなことがあるわけじゃないですか、この業界で。だからその中で自分は正気で普通に当たり前に、そのお客さんが当たり前に思うことを普通にやると。正気を保つということをしていきたいなっていうのがありますよね。

ーー今後どういった挑戦をしていきたいですか?

一つ、らくだ不動産のエージェントとしてやっていく上で思ってるのは、YouTubeなんですよ。もう僕50歳になるんですけれども。50歳から始めるYouTuberでもいいのかなと思ったりもしつつですね。今いろんな人が目に止めていただいて、知ってるよっておっしゃっていただいてる一つの要素ってYouTubeだと思うんですよね。自分の中で喋りたい、喋れる話っていうのはたくさんあって、iPhoneのメモ帳にちょっとずつ入れていってるんですよ。テーマをね。なのでYouTubeが僕のチャレンジです。「らくだ系YouTuber」みたいな。

ーー奥田さん、らくだ動産に営業ノルマはないですけど、YouTubeノルマはありますからね(笑)

やっぱりあるんですか!(笑)

ーーもし不動産エージェントになっていなかったら、どんな仕事をしていたと思いますか?

そうですね、一つ自分の特性であるとすれば、本を書いたりコピーライティングとかそういうのかなと。言葉を出したりこう書いたりすることに困らない性格というか。算数は本当にできない。数字のことは苦手なんですけれども。文章はもういくらでも出てくるんですよね。キャッチコピーを作ったりとか。例えば大手にいる間、人権標語を5・7・5で作って提出するっていうのがあって。人権推進活動を会社としてやってるっていうためにですね。そういうのも来たら必ず2つ以上作品を作って出すみたいな。他にもCMのキャッチコピーを作ったりとか。そういうことをやるのが好きだったんで、違う仕事をしていれば物書きをしていた可能性はあるかな。

ーー奥田さんとお話ししてて、ここで笑いが起きるだろうみたいな間を掴んで話の流れをうまく引っ張っていって笑いに変えるのがすごく上手だなって思いました。文章に起こすとかそういう発想力に長けていらっしゃるんですね。そういった奥田さんの得意なことを活かしながら面白い企画をやってみたいですね。

スペシャルな変わり者集団

ーーたくさん不動産仲介の会社がある中で、らくだ不動産と他社との違いって何だと思いますか?

未経験の人や副業に近いような人が、自分の既存の人脈を広げていってそこから不動産のネタを引っ張ってきて仕事をしているような会社もあれば、不動産業でバンバン稼ぎたい人が集まっている会社もある中で、らくだ不動産はその真ん中のような…スペシャルなちょっと変わり者。業界の中でもやっぱりちょっと変わり者でないと我々のエージェントのところには入れない。最終的に気づいたら変わってる人の集まりになってる可能性はありますよね、もちろんいい意味で。

ーーなるほど。変わり者集団って確かにそうかもしれないです。

めちゃくちゃ変わってると思います。さっきのお金の匂いがどうのこうのとか、それ自体は否定するわけではないので。お金を稼ぐためにみんなやってるわけで。ただそこに嘘があったりそういうところが問題だと思うだけで、お金を稼ぐことがNGということでは当然ないですし。だからその中で自分よりも先にお客さんをって言ってる時点で、それを実践してる時点で、もはやちょっと変わりもの集団というかね。

ーー確かに言われてみたら変わり者しかいないなって思います。

変わり者の…異端児の集まりな感じですよね。

ーー個性ですよね。個が際立ってない人って確かにいないなって思って。 個の集まりがチームプレイみたいなそういう発想なのか、それとも大元のベースがあってそこに個がついてくるのかっていう考え方の違いだと思うんですけどね。変わり者集団っていうコメント、すごくしっくりきました。

ーー地元である兵庫エリアで不動産エージェントとして活動する意義や、その地域がどんな風に変わっていってほしいと思っているか最後に聞かせてください。


めちゃくちゃ難しい質問ですね。僕自身は、自分が大手にいた分だけ地場の業者さんの立ち位置を変えていく必要があるのかなと思っていて。一般の消費者の方も大手さんだから信頼できるとか、大手だからいいっていう風にスパッと言われる方も多いんです。その価値観を変えようとは思っていなくて。ただ、地元の業者って大丈夫かって思われてるところは変える必要があると思っていて。地元の業者が、大手にいろんな意味で敵わなくなってるっていうのが出てるわけですよね。特に消費者をやっぱり保護するべきだという当たり前の観点がどんどん強くなってる中で、インスペクションのことも含めて大手の業者は全国展開でいろんなことができるし、局地的に赤字だったとしても全体で黒字であればいいという考え方もとれる。そういったところに我々がライバルとしてやっていくのってすごく難しいと思うんですよね。それを変える一つの手段が不動産エージェントサービスだと思うんです。もちろん地元の業者さんがみんなそこに共感してくれるのかは分からないんですけれども、やっぱり自分自身がまず取り組んでいって見せていくことによってメンバーや仲間を増やしていくっていう。我々と同じマインドを持ってやってくれるようなエージェントをどんどん増やしていって、兵庫が一つのモデルケースになれたらなっていうのはありますね。

この記事をシェアする

その他のインタビューはこちら