山本 直彌
副社長執行役員
保有資格:宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/マンション管理士/管理業務主任者/マンション維持修繕技術者
大手マンション管理会社での業務経験6年、大手不動産仲介会社での業務経験9年、その他PM・BMマネジメント経験3年。マンション管理フロント業務として50棟以上(5,000戸以上)の管理業務実務、不動産仲介取引件数は累計500組以上。
「昔は70平米が当たり前だったファミリー向けマンションが、今は60平米台で探す方が多くなった」
そんな変化を肌で感じている方は多いのではないでしょうか。この記事では、不動産売買の最前線で活動するエージェントが、マンションの平均専有面積縮小の実態と、限られた面積でも満足できる住まいを見つけるための具体的な対策をお伝えします。
この記事のポイント(先にお読みください)
この5年間でマンションの平均専有面積は約1割縮小しており、価格高騰の影響で今後もこの傾向は続く見込みです。一方で、面積の大きな物件の希少性は高まり、単価も上昇しています。
目次
マンションの平均専有面積がこの5年間で約1割縮小している背景には、都市部を中心とした深刻な価格高騰があります。70平米のファミリー向け物件が63平米程度になっているという現実は、多くの購入検討者にとって避けられない妥協点となっています。

出典:国土交通省不動産価格指数(令和7年12月・令和7年第4四半期分)を公表~不動産価格指数、住宅は前月比 0.5%増加、商業用は前期比 0.2%減少~
価格が手の届かない水準まで上昇した結果、購入者は以下の3つの妥協を迫られています:
らくだ不動産への相談でも、以前は「3LDKで70平米当たり前」だった時代から、現在は「3人家族でも60平米台で探したい」という方が大幅に増えています。
専有面積の縮小傾向は今後も続く見込みですが、居住スペースとしての限界点も見えてきています。特に2026年の住宅ローン控除改正により、40平米台から控除が適用されるため、DINKSや単身者向けの40平米台2LDKも増加すると予想されます。

しかし、ファミリー向けの3LDKで40平米というのは物理的に不可能であり、間取りには制約があります。例えば:
現場の感覚では、現在がちょうど限界点に近づいている状況です。これ以上の大幅な縮小は、居住性の観点から現実的ではないでしょう。
興味深いことに、面積の小さな物件が増える一方で、70平米・80平米といった広い物件の希少性が高まり、坪単価が逆に上昇する逆転現象が都心部で起きています。
従来は「広ければ広いほど総額が高くなり売れにくい」とされていましたが、現在は以下のような状況になっています:
そのため、予算6000万円で都心1時間圏内を探していた方が、理想的な物件を求めて1時間半圏内まで範囲を広げるケースも増えています。
専有面積が限られる中で、間取りの効率性と居住性のバランスが極めて重要になっています。同じ60平米でも、間取りの工夫次第で住み心地は大きく変わります。

特に重要なのが間取りと専有面積の相関性です。例えば50平米で探している方の大部分は2LDKまたは1LDKを想定しており、同じ面積でもワンルーム形式では検索ニーズに引っかからず、流動性が大幅に下がってしまいます。
面積が限られる物件を検討する際は、将来のリフォーム可能性も考慮する必要があります。建物の構造によって、間取り変更の自由度が大きく異なるためです。
壁式構造(築年数の古い物件に多い)
ラーメン構造(現在の主流)
限られた専有面積でも居住性を高める工夫として、以下の建物仕様に注目することが重要です。

特に天井高は体感面積に大きく影響します。同じ60平米でも、天井高2.3mと2.7mでは全く違った印象を受けます。
建物の品質や仕様について専門的な判断が必要な場合は、グループ会社である「さくら事務所」のホームインスペクション(住宅診断)を活用することで、売買取引から完全独立した立場での客観的な診断を受けることも可能です。
マンションの専有面積縮小は、価格高騰が続く限り避けられない現実です。しかし、間取りの質、建物の構造、立地条件を総合的に判断することで、限られた面積でも満足度の高い住まいを見つけることは可能です。
重要なのは、単純に「何LDKで何平米」という数字だけでなく、構造、天井高、窓配置、将来の拡張性まで考慮した物件選びです。
そんな複雑な判断をお一人で行うのは簡単ではありません。ぜひ一度らくだ不動産の「作戦会議」をご活用ください。

副社長執行役員
保有資格:宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/マンション管理士/管理業務主任者/マンション維持修繕技術者
大手マンション管理会社での業務経験6年、大手不動産仲介会社での業務経験9年、その他PM・BMマネジメント経験3年。マンション管理フロント業務として50棟以上(5,000戸以上)の管理業務実務、不動産仲介取引件数は累計500組以上。
希望エージェントの空き状況を
確認したい場合は050-1745-5799まで
お電話下さいませ。
※10:00-17:00(定休日:火・水)